近況を。

近況を。

前回の更新からずいぶんと時間が経ちました。
そしてこの数か月の間に、一年前どころか半年前にすら想像もしなかった様々な事が起こりました。

6月に父が亡くなりました。
父が亡くなってから数か月、仕事の事を考える気持ちの余裕はありませんでした。
わたしにとっては、未だ終息しないウィルスよりも大きな出来事でした。
父が逝ってからは何もする気になれず、ただただ時間が過ぎて行く。
暫くそんな日を過ごしていました。

たくさん後悔しました。
入院していた父に面会する為に、2週間待機するつもりで実家へと向かっている途中で逝ってしまいました。
もう一日早く帰ればよかった。あと、数時間早く出発すればよかった。
父の様子を聴いて、それだけじゃなくてその病状がどういう状況なのか自分なりに調べてみるべきだった。
病院の面会の状況を、自分でちゃんと病院のホームページで調べるべきだった。
と後悔するばかり。
一番の後悔は、最期に生きてる父に「ありがとう」が言えなかった事。
そして、最期の時にそばに居て、身体が辛い時に背中をさすってあげられなかった事。
そうできなかった事が、本当に残念です。
あれから4カ月。毎日父のことを想って泣かない日はないです。

そして、最期まで父のお世話をしてくれた姉家族に感謝しかありません。
姉がかかりつけの大きな病院に父を送ってくれる時、最後はもう自分の足では歩けなくなっていたので、公共の施設から借りることのできる車いすに乗せて、雨が降っていたから自分は合羽を着て父に傘をさして連れて行ってくれたと言う話を思い出す度に有難くて泣けてきて、遠くでする心配は何の足しにもならない事を、今更ながら何とも言えない気持ちで受け止めています。
初の盆は帰りたかったけれど、コロナウィルスの影響で叶いませんでした。
こちらでお仏壇を用意して普段よりもたくさんのお花を用意して、手を合わせ供養をすることで気持ちが救われました。

最期に母が、亡くなった父に掛けた「さようなら」と言う言葉が今もずっと心に残っています。
わたし達と過ごした時間より、ずっと長い時間を共に過ごした母にはきっと色んな想いがあったのだろうと思います。

父との別れが受け止め切れない、そんな中お声掛け頂いて販売をお任せできる仕事から再開することになりました。
今は仕事をすることで、日々支えられていると感じます。
仕事を再開した後、お父様にと仕事仲間がくれたお線香が、とても心に響きました。
毎日、家族と元気に暮らし、仕事をする。そんな暮らしを父も見てくれている。と思います。
だから、毎日お仏壇のお世話をして手を合わせ、お水とお花とお線香を欠かさずに、今自分にできる範囲で父への感謝の気持ちを表す。事しかもう出来ることがないので。

完全プライベートなことですが、これを書かないと前に進めない気がして。
ここで一区切りして、これからまた父も応援してくれていた仕事頑張ります。
自分の親を亡くす。と言う事がこれ程までに自分にとって受け入れがたい事であると。
最期にまた父は身をもって大切なことを教えてくれました。
ありがとう。ずっと忘れないし、さよならも言わないよ。またね。