仕事が一段落して、次回の出展まで少し時間があるこんな時には普段何気なく感じている暮らしに付いてのあれやこれやを”日々のつぶやき”として書き綴ってみようと思います。
ここ3~4年、大好きなインテリアに全く熱が入らない時期を過ごしていました。
なぜか?なぜなんでしょうね・・・
理由はさまざまありますが、結局のところ自分自身がいろんな意味で覚悟を決めて”片を付ける”事をして来なかったからなんだろうと思います。
台湾から戻ってから数か月、母のこともあってか体調が安定せず、誰かとゆっくり会って話をする機会がそれまでに比べ極端に減っていたこともあって、気持ちが煮詰まっていたのでしょう。
数か月ぶりに会って話をした友人でもある仲間に、今こんな事考えてる、こんな事気になってる、ある人がこんな事書いてた、言ってた、こうなったらこれをやりたい、こうしなければやりたい事ができないと言う思いの丈をイメージコラージュまで作成してぶつけていました。
思えば”今のままでは、こうならなければ、自分の願いは叶わない”と言うことを必死で訴えていたのです。
そんなわたしに彼女はこう声を掛けてくれました。
「みちこさん、今の自分の思いを充たしてあげて下さい」「大事なのは今ですよ」
ハッとしました。確かにそうだ。今できる範囲で自分の思いを充たしてあげる事をしてみよう。
そこから”今の自分の1番の願い”ってなんだろうと、数日かけてA4のコピー用紙に思い付くままに書きだしていき、最終的にたどり着いた思いは、
<すっきりと身綺麗に暮らしたい> でした。
奇しくも、母の様子を見に帰った際に、母のかたわらで読んだ一冊の本にも心動かされていた事もあり、よし、そうであるならば、今まで仕方がないと目をつむっていた事にも取り組んでみよう。
わたしの片付け欲に火が付きました。
これまでの何度かの生ぬるい断捨離でも処分できなかったものも、「これどうしよう」と思いながら残していたものは、使っていないかもう必要がないからそう考えるのだから「思い出まで消えてなくなる訳じゃない」と揺れる思いを断ち切って処分。
読んだ著書にも繰り返し書いてあった「手放せば必ず入ってくる」の言葉にも助けられました。
勢いが付き始めるとその判断も早くなり、自分自身で判断できる内に処分しようと言う気持ちにも後押しされ、ごみ袋でおおよそ10袋、セレナに満載にしたリサイクル品約3往復分のもの達を手放しました。
なま温かったとは言え、何度かの断捨離を経てそれでも尚それ程のものをため込んでいたのですから、改めてものの多さに驚かされました。
そして仕事に関するものに付いて言えば、やり切れていないのが実情です。
仕事にまつわる物は、判断がとても難しいのも本当なので、それは今後の課題として改めて取り組むべき事とします。
そして今。
数か月をかけて、リクライニング機能が壊れクッションがクタクタになっていたソファを買い替え、22年前に家を建てた時のままのカーテンをウッドブラインドに付け替え、リビングとダイニングに付いていたカーテンレールを和室に移設してもらい、数年前に買ってしまい込んですっかり忘れていたカーテンの丈直しをしたものをかけ、カーテンの丈詰めをして出た端切れでクッションカバーを作り、10数年前にハマっていたインダストリアルなダイニングの灯りを、ソファ探しの際にひと目惚れした灯りに買い替えました。
見たかった景色。今もこうしてHPの更新をしながら、振り返ると見えるこの景色に癒され、心充たされているのを感じます。
まだ、ダイニングテーブルやら、ダイニング横のキャビネットやら、他にも買い替えたいものはありますが、楽しみは少しずつゆっくりと
現状1階部分の家族共用のスペース、訪れた人の目に触れる場所に関しては、必要のないもの、使っていないものを手放したことによって、わたしはいったい何を手に入れたのか?
それは、これまで工事の打ち合わせや友人が訪ねて来てくれる2~3日前から、いついつ人が来るから片付けて・・・と、恥ずかしながらとてもじゃないけれど思いがけず訪ねてくれた人を家にあげるなどとんでもない話でせいぜい玄関先で話を聞く、、な状況だったのですが、今回家の修繕で打ち合わせやら、突然の来訪にも「どうぞ上がって下さい」、打ち合わせも「家はいつでも構いません」と言える環境を手に入れたのです。
人に散らかった部屋であることが露呈するのが恥ずかしい。と言うよりも、いつでもどうぞと言える整った部屋で暮らしていることに充たされているのです。
人が来る予定が、あってもなくても整った部屋。
誰でもない自分自身が気持ちよく過ごせる。
え?そんなこと?
えぇ、そんな事です。
繰り返しになりますが恥ずかしながら、それこそがささやかではありますが、私にとってはずっと憧れさえ抱いていた暮らしなのです。

こちらがソファを探してインテリアショップを巡っている際にひとめ惚れした灯り。
大きさで悩んで悩んで1番大きいものに。大正解でした。
母にももう一度遊びに来てもらいたかったなぁ、、
20年ほど前、娘の七五三の時に両親そろって遊びに来てくれた時のお土産として抱えて持って来てくれた、ブリキ?のふくろうのオブジェは、使ってないし必要なものではないけれど、今はなき実家の近くにあったショッピングセンターで時間をかけて悩んで2人で選んでくれたものだそう。
父と母がこれならみちこが喜ぶだろうと思ってと手渡してくれた、これは手放せないなぁ・・・
あなたにとって「自分を充たすこと」は何ですか?
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